2020/12/16

【The Outer Worlds】プレイ日記 その16


 フォールブルック

フォールブルックはステラーベイから南の川沿いにあった。

中に入ると、それほど大きな建物はないようだ。どうやらここは、ちょっとした滞在のための街らしい。

企業が隠れて取引するにはちょうど良さそうな場所だ。

キャサリンはこの街を牛耳っている人物のようだ。住人はみんなキャサリンを恐れている様子。

とにかくキャサリンに会ってみないと始まらない。キャサリンのいるオフィスに向かい、話しかける。

「目でも悪いの?それとも私が忙しいのがわからない?なんの用。」
「サンジャルから聞いた。お前は、モナークでのある企業の秘密運営について何か知っているんじゃないか。」
「たぶんね。誰かが私の仲間を雇って、北の橋で荷物をブラインドドロップしてるかも。でも考えてみれば、配達チームからずいぶんと連絡がきてないわね。見つけてきてくれないかしら。報酬はきっちり払わせてもらうわ。」
「やってみよう。」

この配達を追えば企業の不正がつかめるかもしれない。

チェイニー

フォールブルックにはマックス牧師が探している男、レジナルド・チェイニーがいるはずだ。

そう思い探し回る。探していたチェイニーは街の裏側の河原にいた。

「マックス牧師じゃないですか。どうしてモナークに?ここでは科学者は歓迎されないと思いますが。」
「それは誤解ですよ。モナークは来るもの拒まず。労働者の楽園です。まあ、君が知る理由もありませんね。
1日だって働いたことのない。惨めな人生。君は私の良心にすがって生きる寄生虫なんです。さて、その良心ですが。怒りを募らせるあまり、私の良心はもはや跡形もありません。」

マックス牧師はかなり怒っている。この男にフランス語を訳してもらうんじゃなかったのか?

「この男はとても学者には見えないぞ、マックス。説明してくれるか?」
「刑務所で私に本のことを話したのはこの男です。学者を見つけるというのは、嘘です。しかし、そんなことはもうどうでもいいのです。この男を思いきり痛い目に合わせることができれば。」
「フランス語の本だとは知らなかったのかもしれないぞ。」
「もちろん知っていたはずです。そうですよね?ですよね?!」

チェイニーはおびえながら答えた。
「わかった、わかったよ。そのとおりだ。あんたの自信たっぷりで偉そうな演説にうんざりしてたんだよ!ちょっとした冗談だったんだ。本当だ。悪気はなかったんだ!」
「聞いたでしょ、キャプテン?私はこのブタと共に過ごしていたのです。こういう奴なんですよ。
さて、何の話でしたっけ?ああ、そうです。あなたをぶちのめすところだったんです。徹底的にね。」
「待てよ、待ってくれ!その本を翻訳できる奴なら知ってるぞ。」
「何をいまさら。私はおとぎ話を信じて人生を棒に振ったのですよ。あなたを罰することでその時間を取り戻せるでしょうか。もちろんそれは叶わない。ですが、天則をもってすれば大いに気分が晴れるはずです。」

マックスがかなり興奮している。
「マックス、落ち着け。手遅れなんてことはない。たぶん、お前が探してた答えはその本の中にある。」
「いいでしょう。話しなさい、レジ―。」
「その本は、哲学かなんかの専門家の部屋から盗まれたものだ。スキュラで隠遁生活を送ってる妙な女だ。俺の親父が昔、そこの研究施設に物資を届けていたんだ。」
「隠遁生活を送っている妙な女?うそっぽいな。」
「嘘じゃない!親父は物資の一部をその女に横流しして、いくらかの金を稼いでいた。親父はその本を見て、とても値打ちがありそうだと思った。それで頂戴したって訳だ。だがその本はフランス語で、しかも禁書だったことから、買い手が見つからなかったんだ。」
「どう思う、マックス?」
「いいでしょう。やるべきことなら、他にもたくさんありますからね。」

チェイニーと別れ、その場を立ち去る。
しばらくするとマックス牧師も落ち着いてきた。

「チェイニーの件で、あそこで私を説得してくれたことを感謝しています。もうずいぶん前から私は自分の…暴力的なまでの激情にあらがうことをあきらめました。」
「気にしないでくれ。チェイニーについてどうして嘘をつく必要があると思ったんだ?」
「謝らなければなりません。とらわれていたんです、長い間…他のことが目に入っていなかったんです。あなたは乗組員の立場や友情をくれて、私はあなたをチェイニーのところに行かせたんです。
それでもあなたは、私を自分自身から救ってくれました。あの経験をしてもなお、自分が自分とうまくやっていけるのか、わかりません。
あなたは私に借りがあるわけではありません。ですが…許していただきたいんです。」
「わかった。誰だって、そういう時もある。許すよ。」
「ありがとうございます。約束します。今後は一切真実を通します。」

配達物の降下地点

マックス牧師の次の目的地はスキュラだ。すぐには向かえそうにもない。

今はまず企業の不正を追うことにしよう。
キャサリンから聞いた配達物の降下地点へと向かう。

そこには攻撃をうけたらしい配達員の死体が転がっていた。
地面には血が垂れた後が洞窟へと続いていた。もしかしたら、生き残りが逃げ込んだのかもしれない。
血の跡を追い洞窟の中へと進んで行くことにした。


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