【The Outer Worlds】プレイ日記 その24
ビザンチウムの様子
ドッグは直接ビザンチウムの街中と繋がっているわけではなく、エレベーターに乗り地上に上がって初めてビザンチウムの街に入れるようだ。
地下の通路はあちこちの壁が崩れたままになっている。それにたくさんの退職者がたむろしていた。
もしかすると職を失うと地上では暮らせないのかもしれない。
カルメン・イマガワの言っていた通りだとすると、崩れた壁も修理されないんだろう。
ボロボロの通路を通りエレベータに乗り込む。かなり上にあがりやっとビザンチウムの街に着いた。
さすがに街中はボロボロということはないようだ。コロニーの中心部だけあってかなり発展しているように見える。
この発展具合はハリボテなんだろうか。
エリーの家
約束通りエリーの実家へと向かう。エリーの家はかなりの豪邸だった。
エリーってお嬢様なの?
家の中にエリーの両親が居たので話しかけることにした。
「マリリン?お前なのか?」
「ああ天則よ、こんな風にお前に会えるとは思っていなかったわ。」
「あたしも母さんが結婚契約を更新するとは思っていなかった。でも今日はサプライズばかり、そうでしょ?」
エリーはいつから帰っていなかったんだろう。父親も母親もかなり驚いているようだ。
「サプライズと言えば、あたしの新しい友達を紹介するわ。あたしたち星系を飛び回ってあらゆる種類のもめ事を起こしてきたの。」
「はじめまして。お招きいただいてありがとう。」
「ちょっと!あたしを印象付けるのを手伝ってくれる手はずでしょ!」
そういえば、悪い態度を取ってほしいようなことを言っていたな。
「とにかく、あたしがずっとどこにいたのか、たぶん不思議に思ってるわよね。」
「ちょっと違うが…」
「ここ数年、血なまぐさい世界に居たわ。あたしたちが体験した混乱の話も、きっと信じてくれないよね。でしょ?」
「ああ、窃盗、破壊、罵倒。思いつく悪行はすべてやった。」
「ええ!あたしたちは不名誉な堕落者よ。」
「マリリン、今はタイミングが悪い。たぶん出て行った方が良い。」
うん?なにか雲行きが変わってきたぞ?
「指図されなくても、出ていきたいときに俺たちは出ていくさ。」
「言ってやって。あたしたちは好きなだけここにいるから!高い密造酒を飲んで、土足でこの綺麗な床を踏みにじりまくって…床を本物の地球産の大理石にしたのね。いつからそんな余裕ができたの?」
「前からずっと、それをお前に伝えたかったんだ。だがわかっているだろう…何年もお前は連絡をよこさなかった。お前は死んだと思っていた。」
「死んでないわよ!もう二度と話をしたくなかっただけ。」
「残念だが、意見が食い違っているようだね。」
「お前たちは、何を謝ろうとしているんだ?」
「私達みたいに悲観に暮れる親だったら、誰でもやることをしただけよ。あなたの生命保険をもらったわ。」
「支払いはかなり…相当なものだった。」
「なんですって!?…で、保険会社に報告するのよね?」
「そんな簡単な話じゃない。報告すれば、かなり切り詰めなければならなくなる、その、生活必需品も。近所の人たちも気づくだろう。」
「それで、あたしは今ここにいるわけだけど、どうするつもり?」
「そう、そのことだ。出て行ってくれと頼もうとしていたところだ。」
「できたら静かにおねがいね。」
「騒ぎを起こさないでくれ。」
「エリー、お前がどうかはわからないが、騒ぎを起こす覚悟はできてるぞ。」
「いいから、ここを出るわよ、キャプテン。もういいわ。出て行ってやるわよ。今度は永遠に。」
残念ながらエリーの望み通りの再会とはいかなかった。家をでたところでエリーが言った。
「あの二人、信じられる!?来て1分も立たないうちに、あたしたちを昨日のごみみたいに追い払ったのよ!」
「どうしたかったんだ?」
「良心の名誉を傷つけたかったの!つまらないドラマを見ている二人の元にあたしたちが踏み込んでくる。母はサイダーを取り落して、父は口をあんぐりと開ける。」
「それで次は?」
「パンチの効いた一言を言うのよ。」
「「付けを返してもらうわ。もちろん利子もつけてね」とかはどう?」
「そうね!いつか使うことにするわ。それで、父は降参して手を挙げる。だってこれはあたしみたいなのが戻ってきた名シーンなんだから。そして母は「ずっと心配していたのよ」と、おなじみのセリフを言う。彼女の目は充血して赤くなり、口にこぶしを当ててすすり泣きを抑えようとする…」
「本当に傷ついたんだな?」
「傷ついてないってば!激怒してるの!それに、侮辱されたの。自分が育った家を、あんな風にたたき出されたくなかっただけ。本当に恥ずかしい。あたしには傷つけて欲しくない評価がある。とにかく、この不愉快な経験から意味のある人生の教訓を学びたくなんかない!あたしは怒っていて、どうにかしてやりたいの!例えば…ちょっと待って。あのお金をもらうってのはどうかしら?」
「計画があるのか?」
「新しい口座を開くの。その口座の名義人を、保険金の受取人に指定する。支払いは全部あたしのところに来るわ。何もしないで財産ができるのよ!彼らの資金源も断てる!」
「よし、行こう。」
保険会社
さっそく保険会社の窓口に行き、保険外交員と話してみる。
「マリリン・フェンヒルの生命保険の、受取人を変更したい。」
「覚えていますよ!首の骨を折った若い社交界の有名人ですよね?あの請求は完璧でした。弊社自慢の調査チームをもってしても、支払いを免れることはできませんでした。」
「受取人を変更したいんだ。」
「それはできません!受取人を変更できるのはフェンヒルさん本人です。ですが彼女は死亡しています。
友人、親せき、知人が受取人を変更できるようにしてしまうと、非常に多くの人が変更に訪れることでしょう!事務処理が追いつきませんよ。」
「わかったけど、どうやって変更するんだ。」
「ああ、仮定のお話ですね?変更すると仮定した場合、私達が保有する保険のデータが保存されている、バックルームの端末にアクセスをします。そうすれば理論的には、受取人を追加することが可能です。でも実際にはできませんよ。詐欺になっちゃいますからね!」
「マリリン・フェンヒルは死んでない。」
「そんなはずありません!記録に死亡とあります。」
それを聞いてエリーがおもわず言う。
「精神的に死んだというなら同意するけどね。技術的にも、法律的にも、そして残念にも、あたしはまだマリリン・フェンヒルよ。」
「まさか。彼女は上流階級の優雅な女性で、信じられないほど優れた骨構造の持ち主です。どう考えたってそれがあなただとは…」
「おやおや、そんなお褒めの言葉をいただくのはいつ以来かしら。」
「いいからやれ。自分の保険を使う羽目になるぞ。」
「やめてください、私の保険は紙で手を切ったときと、手首の腱鞘炎にしか適用されないんです!分かりました。やります。でも事が済んだら二度と私の前に現れないでください。こんなもめ事、ばれたら私の保険料が上がっちゃうじゃないですか。新しい受取人の氏名をお聞きしてもよろしいでしょうか。」
「えっと…エリー・フェンヒル。」
「かしこまりました。」
ちょっと強く言っただけで変更できるなんて、この保険会社大丈夫なんだろうか。だが無事に受取人の変更ができた。
「本当にやったのね!この支払は数年あるから、どんどんお金が入ってくるわ。」
「おめでとう、エリー。」
「本当によくやってくれたわ。あたしの役目は死なない事だけ。あのひどい作り話で得たお金を取り戻せて、嬉しいだけよ。これであの二人も、ちゃんとした仕事に戻るかもしれないわ。」
「本題に入ろう。」
「わかった。あんたはあたしを助けてくれた。これが代金。」
「ありがとう。でも、金のためにしたことじゃないんだ。」
「そんなの変じゃない。時にはあんただって、お金のために仕事をするべきだよ。こんな厄介ごとを引き受ける理由、他にあるっていうの?」
「お前は友達だから、エリー。友達なら、こうするものだ。」
「本当?あたしにとっての「友達」って、ハンマーで殴ってきて、その間にポケットの中のお金を奪うものだから。
でも、あんたの言うことも一理あるわね。時には誰かの背中を守るのもいいのかも。そうすれば、いつか自分の背後を守ってくれるかもしれない。だからお金は取っておいて。あなたの利益に気を使わないといけないの。」
「ありがとう。」
「礼はいいわよ。本当に。もう十分変な感じだから。」
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