副議長からの通信
アンリライアブルに戻ると通信が入った。副議長のソフィア・アカンデからのようだ。
「報告書で記されているように、対面すると誰も同じように見えないのね。あなたに関する報告書は非常に徹底していたわ。結構なキャリアをお持ちなのね。」
「お世辞は後回しにしようか。」
「私が欲しいものをあなたは持っているようね。交渉したいの。」
「続けてくれ。」
「フィニアス・ウェルズは評議会から指名手配されている。彼を引き渡すようあなたを説得したい。ウェルズは頭のいかれた危険な男よ。彼の計画はハルシオンに居る全員を危険にさらすことになるわ。執着したサイコパスなの。そしてあなたを利用している。
ウェルズと連絡取れるでしょ。彼の通信端末から、追跡シグナルを私たちに送ってほしい。」
「つまり彼を売り渡せと。」
「ウェルズは私達の過失だった。何年も捕まえることを失敗した。この過失をただすために協力してほしいと、あなたにお願いしているの。私のアクセスコードを渡すわ。ウェルズの端末から私に連絡して。終わったら私のオフィスに来て話しましょう。」